「どうして、歯周病になったと思われますか?」と患者様にお聞きしますと、「歯ブラシが下手で、磨き残しが多かったからなったのでしょう」とお答えになられます。
同じように、「歯周病の原因は何だと思いますか?」と尋ねますと、歯磨きのTVコマーシャルで最近良く聞く、「歯周病菌」と言う答えが良く返ってきます。
歯周病菌が、歯周病の原因の一つである事は事実です。
では「歯周病菌さえなくしてしまえば、それで歯周病は治るのか」と言いますと、そうではありません。
実はもう一つ、根本的な原因があります。
それは、あまりお聞きになった事はないかもしれませんが、「咬み合わせ」というものです。
(咬み合わせの問題とは「破壊的な咬合ストレスが、歯を破壊する」という事実に基づきますが、詳しくは「良い咬み合わせとは」にて説明させていただきます)
ここで重要なのは、単純に「歯の周りが不潔になったから歯周病になる、と言う事ではない」ということです。
歯周病といわれ、延々と歯科医院に通院されている方を良くお見受けしますが、それは根本原因の治療をしていないからなのです。
歯周病と言えども、「治った」と言える瞬間がないといけません。
すなわち、まず考え方として必要なのは、歯周病の根本原因のひとつと考えられる咬み合わせの問題に対し歯科医師がアプロ−チし、同時に歯周病菌に対するアプローチを歯科衛生士が行い、「治った」という結果を手に入れることです。
「また1ヶ月後に来て下さい」と言われて、治療をずるずる何年もと言う事は、治療ができていないことに他なりません。
それは、その後歯科衛生士が行なう再発防止のためのメンテナンスとは、全く違うものなのです。
まずは、歯周病の治癒を目指して行きましょう。