もう一人ね、(知り合いで)耳の遠いおばあさんがいてはるんですけどね。
はい。
耳があんまり遠いんでねえ。
ああ・・・。
いや、その人「どないや?」言うてね。
はい。
気にしてはんねんね。
(大前歯科に)行きたいような。んで、「こうこうで」って言うてあるんですけどね。あのー、近所の人なんですけどね。
ああ、そうですか。
九十二の人で。足が弱ってはって、耳もすごい難聴で。で、送り迎えをうちのようにしてくれる人がそんなに・・・息子さんが一人いてはるんやけど、そこまでできる時間がないやろう思うんですけどね。
ああ・・・。
「もう九十二やし、お金も聞いてもったいないし、あと何年使えるか思ったらもったいないし」いうて(笑)
(笑)
「噛めたらよろしいで〜」って言うてんねんけどね。まだふんぎりつけへんみたいやね。
(笑)
だいぶ前からよう言うてんねんな。「あんた、歯どうや〜?」いうて。「そりゃ自分の歯のようにはいかないけれど、今までの歯に比べたらずいぶんよく噛めるようになって、具合もいい」言うてる、「せやけど1ぺんや2へんでは済まへんで」いうて。
そうですねえ。
やっぱり馴染むまで・・・今でおばあちゃん1年やから。
ええ、そうですね。
「やっぱりそれくらい時間かけな」言うて。そんなん言うたら「いや、私もう九十二やし。そんなに・・・」って(笑)
九十二でもねえ、食べはったら・・・
そやね。食べて力つけられたら・・・ねえ。「何ももったいないことないやないの」って思うんですけどねえ。
先生・・・・に、もの言うのが・・・ちょっとね、あれやから。
ああ、なるほど。
なんか、手話・・・かなんか習ってはんねんね?
ご本人様が?
習ってはるんですか? 大前先生。
ああ、いえいえ、手話はできないんです。できなくて。
書いてはるん?
で、耳の聞こえない方がメガネ(オリンパスのアイトレックのこと)をかけてね。メガネいうてももともとは映画なんかを観るためのものなんですが。で、パソコンにつないで先生が言うてることを別の人がパソコンに打って、でそのパソコンの画面がメガネに出てくるようにしているんです。
はああ〜・・・なるほど。
いろいろあるんですねえ。
そうなんです。
ほんで、その人もね。いまだに言うてはるねんなあ? こないだも会うたら「あんた歯ァどないしてるの?」いうて。
なんか息子さんが、車で(大前歯科医院の)下見に行ったみたいですけどね。
そうなんですか。
うん。このへんやったら・・・言うてはって。けど、お忙しい方やから送り迎えがなかなかねえ・・・。
けど、おばあちゃんが「連れていって」って言うたら、行きはらんことはない思うよ。
うん。本人がね。
そうですね、やっぱりそのおばあちゃん自身がね。
ねえ。
やっぱり・・・
今度会ったらもう1回言うてみますわ。「こんなんして書いてくれるから、それ見たらわかるよ」って。
そうですねえ。やっぱり・・・最終的にはそのおばあちゃんがどこまで価値を見出すか・・・だと思うんですね。
そうですねえ。
M様もやっぱりねえ、「お食事がいっぱいしたい」っておっしゃってて。で、(入歯)作ってお食事できて、「入歯作ってよかった」って思ってもらえるから・・・。入歯の価値が出てきますものね。