大前歯科医院併設の技工所
- 入れ歯専門の大前歯科医院には入れ歯製作の為に特化した技工所が併設されています。
- 技工所といっても、他の歯科医院からの仕事は一切引き受けておらず、大前歯科医院のための技工所です。
大前歯科医院の入れ歯製作がスピーディーな訳
■一般的な歯科医院での入れ歯治療は、ひとつの工程が、どうして1週間後なのか?
- さて、入れ歯治療を経験された方は一度はこう思われた事と思います。
- 「どうして、入れ歯は何回も通わないと作れないのだろう?」と。
- 1週間後、また1週間後と何回も通うには、訳があるのです。
- 簡単に言いますと、一般的に歯科医院は外部の技工所を利用しており、歯科医院と技工所が遠く離れているため、入れ歯を作る為の模型が 医院と技工所を、行ったり来たりする運搬時間がいるんです。
- という事で、医院と技工所の運搬時間として2日、そして技工作業時間がいりますよね。
- 通常、少なくとも あなたさまの診療予約の前日には、次の入れ歯治療のステップが出来る状態で納品されますので、これだけで5日くらいは少なくともかかるのです。
- これが、治療のステップごとに1週間かかる理由です。
- その後の治療も、同じです。
- はっきり言って、歯科医院と技工所を行ったり来たりとで、 2日は必要で、安価な大量生産の技工物で良いと思っている歯科医院で入れ歯治療を行うと、このように本来の入れ歯治療に必要な時間以外の無駄な時間がかかってしまい、私から見れば 患者さまに迷惑をかけている状態が、一般的に常態化しています。
- はっきり言いますと、入れ歯治療の中で、技工作業が発生するステップごとに予約を取っているだけです。
- しかし、入れ歯専門の大前歯科医院では技工所を医院と同じフロアに併設しておりますので、このような無駄な時間は一切ありません。
- そしてそれよりも、もっと多くのメリットがあります。
■一般的な、入れ歯作りの失敗のよくある例
- 一般的に、入れ歯完成までの最終段階での仮合わせ(ほとんど完成させる入れ歯と同じ形の状態で、お口に装着し、見栄え等の確認をして頂く治療ステップ)の時に、歯がキチンと並んでいない事が非常に多いのです。
- 例えば、「すごく出っ歯になっている」とか、「上の前歯と前歯の真ん中が、顔の真ん中に合っていない」とか、「顔に対して歯が斜めになっている」とか、「顔の大きさと歯の大きさのバランスが悪い」とか、 一言で言えば「自分ではない顔や口元になっている」という事が一般的に多いです。
- もちろんここで、患者さまから注文が出ます、例えば患者さまが
- 「先生、前歯が出ていておかしいので、もう少し引っ込められませんか?」
- とおっしゃられると、先生は
- 「分かりました。もう少し引っ込めて作りましょう。他には気になるところはありませんか?」
- 「特にありません」
- 「じゃー来週入れ歯が出来上がりますから、はい、お大事に」
- ということで、歯の位置の修正と、入れ歯の成形のために再度、技工所に送ります。
- その際、技工所に技工指示書というものを添付して送ります。
- そのメモに、「前歯をもう少し引っ込めて、完成させてください」とコメントをつけるのです。
- さあ、予約の日が来ました。この1週間待ちに待って、
- 楽しみにしていた入れ歯の完成する日です。
- しかし、歯科医院にて、完成したピカピカの入れ歯をお口に入れてみたものの、どうも歯肉に合わない。
- 先生は完成したばかりの新品の入れ歯の、歯肉に強くあたって痛い部分をバリバリ削ってやっとお口に入った入れ歯を鏡で見て・・・
- 「うわー先生、入れ歯を入れても鼻の下の皮膚の張りがなくて、ものすごく老けて見えるじゃないですか。何とかなりませんか?」
- と先生に言ったところ、先生は
- 「何ともなりませんね。もうプラスチックの成形が終わっているのですから。ちゃんと前歯も引っ込めましたよ!」
- 「でも先生、これ、・・・引っ込みすぎですよ」
- 「作ってしまったものだから、もう何を言ってもしょうがないじゃないですか。だから、前回他に何か気になるところはないかって聞いたでしょ!」
- * * *
- 私には、そういう診療室内の会話が日本全国で行われている事を、容易に想像できます。
- その入れ歯を作った歯科医院の先生からすれば、「患者さまのおっしゃる事をできる限り聞いて、精一杯やったんだ」
- という気持ち。これも分からないではありません。
- しかし、出来上がった入れ歯を これから毎日、人と会うときも、もちろん仕事のときも、食事に誘われたときも、旅行に行くときも使い続ける患者さまにしてみれば、「これではみっともなくて外も歩けない」という気持ち。これも痛い程、理解できますね。
- そういう患者さまの切なる声を、全国からお越しになる患者さまからお聞きしている私としては、本当に、「たかが入れ歯」ではなく、「入れ歯と人生」。こう感じずにはいられません。
■一般的な入れ歯作りでは、どこに問題があったのか
- さて、この一般的な歯科医院の入れ歯作りでは、どこに問題があったのでしょう?
- 一つの理由を考えてみるとすれば、この歯科医院から依頼を受けた、入れ歯を作る歯科技工所の歯科技工士は、複数の歯科医院の、そして大量の患者さまのレプリカ模型を前に流れ作業的に指示された通りに作っていきます。
- そのため実は、作業をしている患者さまの顔も知らない、見た事もない状態で、歯科医師からのメモ程度の情報のみを頼りに、作業をしていくしかないのです。
- 本当に、必要充分な情報が伝わっていると思いますか?
- 無理です。
- これは、誰が悪いというよりも、仕事の流れやシステムに起因する問題なのです。
- では、大前歯科医院ではどうするのか?
- 簡単です。
- 「仮合わせ」の際に少し前歯が前に出過ぎているとしましょう(そういうこと自体、大前歯科医院では あまり無いのですが)。
- そうしましたら、私は、まず担当の歯科技工士に内線をして、診療室に来てもらいます。
- そして、技工士の目で どこをどれくらい引っ込めればいいのか、さらに歯科の専門家ではない患者さまの乏しい表現や意見から、どうして欲しいのかを 明確につかみ取ります。
- そして そのまま技工所に戻り、歯の位置を微調整して、そして再度仮合わせを行います。
- ほとんどこれで、患者さまはイメージ通り、満面の笑みを見せて頂く事が多いですね。
- 歯科技工士は、一般的に非常に高い技工能力を持っています。
- しかし、その能力を生かす場がほとんどないのが現状なんです。
- 大前歯科医院では、技工所を併設し、歯科技工士の能力を十分 入れ歯の結果に反映させる事ができるの体制なのですね。
- まだまだ、歯科技工所が同じフロアにある事のメリットは沢山あります。
- 私 歯科医師の大前と、歯科技工士が相談や意見統一をしながら、入れ歯の製作を進めて行くことができます。
- また 型取りをした際に、型取り材が変形や劣化をする前のフレッシュな状態(お口の状態を忠実に模型に出来る最高の状態)で模型を作製できたり、本当にメリットは多大にあります。
- そして、もちろん28時間で完成の入れ歯、ワンデーデンチャーシステムも技工所が併設されて初めて可能になるのです。
- そういった中で、患者さまと直接お会いし、お話して、自分の行った歯科技工の結果を担当歯科技工士がその目で見ることができる という事も大きなメリットです。
- 自分が行った技工作業の結果を見る事で、それは非常に有用な経験となり、技工レベルも上がって行きます。
- また、入れ歯治療は、型取り材や模型などが歯科医師から歯科技工士、そしてまた歯科医師へと順番に渡って治療を進めて行きます。
- 仕事の流れでいえば 川の上流でエラーがあると、そのエラーは川下である最後の最後まで尾を引き、患者さまにご迷惑をかけてしまうものです。
- そういうお互いの責任感のある仕事の積み重ねの歯科治療の中で、歯科技工士に
- 「先生の採った型取りは、安心して技工作業が出来る」
- 「咬み合わせに狂いなく、正確に記録されてますね〜」
- と言ってくれることが、私歯科医師と、歯科技工士の信頼関係の現れだと思っています。
- この信頼関係があるから、歯科技工士は120%の能力を出せる。という事です。



